現在は3棟のドーム型テント、5棟の球形吊テント、宿泊棟の計12部屋が稼働しています。森にひっそり浮かぶ「球体テント」やキャンプとは一味違う「屋外ダイニング」。雨天でも緑を眺めながらゆったりとした時間が過ごせる「サロンカフェ」など、自然を身近に感じながらより豊かな時間を過ごしていただくための施設やサービスをご用意しています。首都圏からは東名高速道路で約1.5時間、長沼沼津ICから車で10分という立地でアクセスのしやすい宿泊施設としてご愛顧いただいています。

小規模な宿泊施設では予約をしたお客さまが連絡のないままキャンセルされる「ノーショー」※は経営上のリスクです。そこで、「INN THE PARK」でもオープン当初から「事前決済」のみと決め、予約サイトではクレジットカードのみで事前にお支払いいただく形式にしていました。（※ノー(no)ショー(show)とは、予約したお客さまが連絡なしで現れないこと。）

クレジットカードを持っていないお客さまは、電話でのご予約後、銀行振込していただくしかありません。そんな状況がオープン当初から続いていました。カードでの決済に不安があるお客さまから多数のお問い合わせをいただいておりました。

「INN THE PARK」では宿泊日の3ヶ月前の月初めから予約が可能になります。月初は電話やメールでひっきりなしに問い合わせがあり、さながらコールセンターのようになっていました。例えば、5月の月初には8月の夏休みシーズンの予約ができるようになります。5月初旬はゴールデンウィークまっただ中。通常の業務に加えて予約の問い合わせでスタッフが忙殺されていたのです。

「INN THE PARK」は多数のメディアに取り上げていただいたこともあり、オープン当初から多くのご予約をいただいております。特にハイシーズンの金曜日土曜日の予約はすぐに埋まってしまいます。クレジットカードを持っていないお客さまだけ、電話での予約対応になることにスタッフ側も心苦しさを感じていました。

そこで、クレジットカードを持っていない、あるいはカード決済に不安があるお客さまに向けて予約システムをダイナテック株式会社のダイレクトインに変更し、Paidy決済を導入しました。Paidyは携帯電話番号とメールアドレスだけで決済が完了します。この導入によって、ようやくクレジットカードを持っていないお客さまにも同じ予約の条件を整えられたと思っています。

Paidyを導入するまでの流れも何か特段困ったことはありませんでした。申込書を書いてお渡して予約サイト上で反映されたかを確認するだけ。たったそれだけの作業で終わったので非常にスムーズに進んだと思っています。

宿泊施設における予約システムは非常に悩ましいポイントです。予約システムを自社用にカスタマイズしようと思うと初期投資が大きくなりがちです。お客様に個別にメールを送れるシステム改修の開発費だけで数十万円単位のお金がかかってしまいます。弊施設では小規模なため旅行ポータルサイトには出稿していませんからECの知識もありませんでしたし、宿泊施設の運営経験者もいませんでした。そんななか、自分たちで調べてPaidyを導入しましたがそのスムーズさは良かったポイントです。また、Paidyは利用手数料も低いので満足しています。

宿泊施設の予約システムはクレジットカードでの決済が一般的です。クレジットカード以外の決済方法を持っているサービスは稀。特に事前に決済ができる宿泊施設はなかなかないのではないでしょうか。その点ではお客さまからも好評で、非常にPaidyに感謝しています。お客様からも「Paidyで支払いたい」という問い合わせは多くいただいていますので、これからゲストハウスのような小規模の宿泊施設を始める方には、クレジットカード以外にPaidy決済を導入するのをオススメします。

インタビュー実施：2019年7月