広がりを見せるBNPLに注目。決め手は定期支払と分割対応
課題
成果
povoについて教えてください。
povoは、KDDIが展開しているオンライン専用スマホプランです。povoの最も大きな特徴は「トッピング」という料金プランのフレキシビリティです。まず、他のキャリアブランドが提供する料金プランとは異なり、povoは月額基本料金が0円です。そして先述のトッピングというかたちで、自分が必要とするデータ容量を、必要なタイミングで購入することができ、無駄のない料金で利用することができます。おかげさまで2021年9月のサービス開始から3年が経とうとしていますが、いまも利用者数を伸ばすことができており、更には本年度(2024年度)の顧客満足度調査において携帯キャリアブランドの中で1位を獲得することができました。これは、サービス開始からお客様に支えていただいた結果と受け止め大変うれしく感じております。
その中で私が所属するサービスデザイン部はお客様のニーズをお聴きし、それをサービスに反映する業務をしております。実際にサービスリリースした後も、お客様がどのようにpovoをご利用されているかを分析して、よりよいサービスへと改善していく業務も行っております。
当初の課題について教えてください
一般的に携帯キャリア利用者の年代別構成比は日本の人口ピラミッドと同じような割合になっているとイメージされていると思います。povoの場合も幅広い年代で利用されてはいるのですが、比較的若年層の構成比が高い傾向があります。月額利用料金が0円という事も相まって、サブ回線として利用していただくことや、月末にデータ容量が不足した際にpovoを利用いただくようなケース多いです。データを多く使うお客様向けにもプランの種類が豊富で、期間限定トッピングも多く販売しており、ご好評いただいています。
povoは都度データを購入してご利用されるユーザーが多いのですが、その際に今までは支払い方法としてクレジットカードしか使えませんでした。ユーザーにアンケートを取った際に現金系の支払い手段(口座振替・コンビニ払い)の要望が多かった為、決済を拡充する検討を始めました。
現金系支払い手段の代替となる決済手段「ペイディ」
現金系の支払い手段はユーザーが事前にお金を払っていただかないといけない点や入金確認にタイムラグが発生する懸念がありました。また、povoは前払いでデータをご購入いただくサービスの為、口座振替なども導入が難しいと感じておりました。そんな中でペイディのサービスと出会いました。個人的にも海外で流行しているBNPLサービスは、今後日本の若い世代に受け入れられる可能性が高いと感じていた点と、ユーザー層がpovoと親和性が高く、ペイディの導入により、より多くの方々にpovoをご利用いただける可能性が高いと判断し、導入を決めました。ペイディ以外にも何社か話をお聞きしましたが、BNPLのトップ事業者として既に多くの実績がある点、定期支払にも対応されている点、分割手数料無料で分割あと払いが出来る点なども選定のポイントになりました。povoでは150GB(180日間)12,980円など、月額ではなく一括購入で長期間お得に利用できるトッピングがたくさんあるので、分割あと払いができると嬉しいですよね。
導入後の効果は如何でしたでしょうか
新規獲得の面で大きく貢献していると感じております。実際、ペイディをpovoの支払い手段として登録しているユーザーを対象にしたアンケートでは、ペイディが使えることが申込に影響したかという問いに対し、約60%の方が「影響した」という回答が出ています。決済シェアも導入半年で想定通り伸長しておりますが、弊社としてはまだまだペイディを活用できる余地があると考えています。
今後も引き続き、povoのお手続きページのUX改善や、ペイディ様と合同での新規申込キャンペーン企画により、利用率を高める施策などに取り組んでいく予定です。
今後の展望と弊社へのご要望をお聞かせください
povoのオープン化を推進していきたいと考えています。動画やゲームをはじめ日常的にデータをつかうようなアプリの中から直接povoのトッピングが購入できるようなイメージで、povoサービスをホワイトレーベルで提供していければと考えております。そのなかで、Paidy様については、PaidyがHubとなり加盟店同士を繋げていただくようなプラットフォームを提供し、ペイディユーザーがより便利にペイディやペイディ加盟店サービスを使えるようになる事で、日本のBNPLサービスを盛り上げていくリーダー的なポジションを期待しています。